奈良県葛城市中戸に3人兄弟の長男として生まれました。小さい頃は自由奔放で、外で遊びまわるのが大好き。日が暮れても帰らず、よく母に叱られたのを覚えています。
小学4年生から大学卒業まで、ずっと野球に打ち込みました。仲間と汗を流しながら学んだ「努力」「悔しさ」「仲間を思う気持ち」は、今の私の原点になっています。

大学卒業後は父の会社「杉村鉄鋼」に就職しました。しかし40歳で会社が倒産。再就職したものの、娘の不登校をきっかけに人生を見つめ直すことになります。自分や家族の心が救われた「ヒーリング整体」との出会いが、私の大きな転機でした。

その後は整体の世界にのめり込みました。アクアタッチ、宇宙無重力整体、ダイアルゼロ、調圧法、そして「脳もみ」──多くの手技を学び、技術の習得にかなりのお金を自己投資しました。失敗も迷いもありましたが、それ以上に「人を癒したい」という気持ちが強く、学びを続けてこれたと思います。

56歳で会社を退職し、2度の離婚という経験も経て、「心と体のラボ ととのい」を開業しました。ここでは、脳もみとヒーリング整体を中心に、心と体の両面からケアを行っています。

私が整体師として大切にしているのは、単に「痛みをとる」ことではありません。腰痛や肩こり、頭痛などの不調は、生活の中での小さな我慢やストレスが積み重なった“サイン”にすぎないと感じています。そのサインに気づき、心と体を同時に整えることで、初めて本来の自分らしさが取り戻されるのだと思います。

症状が同じでも、人が望むゴールはまったく違います。歩けるようになればいい方もいれば、趣味の旅行やスポーツを思い切り楽しみたい方もいる。家族に優しく接したい、もう一度笑顔を取り戻したい──そう願う方もおられます。整体の役割は、症状を消すことではなく、その人が「本当に生きたい人生」を歩むための土台をつくることにあると信じています。

私自身、これまでに倒産や離婚など人生の大きな転機を経験しました。苦しい時期を乗り越える中で、心と体がととのうことの大切さを身をもって知りました。だからこそ私は、目の前の方が安心して自分らしさを取り戻し、日々を前向きに過ごせるように寄り添いたいと心から思っています。

「一家に1人脳もみ師を」という夢には、家庭の中でお互いがやさしさを取り戻し、笑顔が広がる未来を願う気持ちが込められています。そして「世界から離婚をなくす」という想いは、私自身の経験から生まれたものです。人が自分らしさを失い、心身が疲れてしまうと、人間関係もすれ違ってしまいます。だからこそ、整体を通じて人と人がやさしくつながれる世の中をつくりたいのです。

私の施術は、その人の「症状」ではなく「想い」を大切にしています。あなたが本当に望むゴールにたどり着けるように、心と体の両面からサポートしていく。それが私にとっての整体であり、人生をかけて歩んでいきたい道です。